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経営成績等の概況

1.当中間期の経営成績の概況

当社の当中間連結会計期間の連結業績につきましては、原油の販売価格の下落により、売上収益は前年同期比1,419億円、11.9%減の1兆488億円となりました。このうち、原油売上収益は前年同期比1,120億円、12.6%減の7,801億円、天然ガス売上収益は前年同期比298億円、10.6%減の2,514億円です。当中間連結会計期間の販売数量は、原油が前年同期比866千バレル、1.2%増の71,501千バレルとなり、天然ガスは前年同期比5,020百万立方フィート、1.9%減の253,855百万立方フィートとなりました。このうち、海外天然ガスは、前年同期比797百万立方フィート、0.4%増の210,195百万立方フィート、国内天然ガスは、前年同期比156百万立方メートル、11.8%減の1,170百万立方メートル、立方フィート換算では43,660百万立方フィートとなりました。販売価格は、海外原油売上の平均価格が1バレル当たり73.51米ドルとなり、前年同期比9.41米ドル、11.3%下落、海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり5.03米ドルとなり、前年同期比0.58米ドル、10.3%下落、また、国内天然ガスの平均価格は立方メートル当たり81円08銭となり、前年同期比4円34銭、5.7%上昇しております。売上収益の平均為替レートは1米ドル148円37銭となり、前年同期比4円02銭、2.6%の円高となりました。
売上収益の減少額1,419億円を要因別に分析しますと、販売数量の増加により26億円の増収、平均単価の下落により1,190億円の減収、売上の平均為替レートが円高となったことにより255億円の減収、その他の売上収益が0.7億円の減収となりました。
一方、売上原価は前年同期比416億円、8.8%減の4,315億円、探鉱費は前年同期比433億円、87.7%減の61億円、販売費及び一般管理費は前年同期比21億円、3.5%減の576億円、その他の営業収益は前年同期比146億円、74.0%減の51億円、その他の営業費用は前年同期比9億円、16.4%増の68億円、持分法による投資利益は前年同期比126億円、16.3%減の650億円となりました。以上の結果、営業利益は前年同期比831億円、11.9%減の6,168億円となりました。
金融収益は前年同期比127億円、15.4%減の700億円、金融費用は前年同期比277億円、39.8%減の419億円となりました。以上の結果、税引前中間利益は前年同期比682億円、9.6%減の6,449億円となりました。
法人所得税費用は前年同期比995億円、19.8%減の4,026億円、非支配持分に帰属する中間利益は187億円(前年同期は非支配持分に帰属する中間損失16億円)となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比109億円、5.1%増の2,235億円となりました。

セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
なお、2024年10月1日付の組織改編に伴い報告セグメントを変更しており、前中間連結会計期間との比較分析にあたっては、変更後の区分に基づく数値を用いております。

1. 国内石油・天然ガス事業(国内O&G)
天然ガス販売数量の減少により、売上収益は前年同期比84億円、7.4%減の1,059億円となりましたが、売上原価の減少等により、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比78億円、83.9%増の172億円となりました。
2. 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- イクシスプロジェクト
販売価格の下落により、売上収益は前年同期比293億円、13.8%減の1,836億円となり、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比110億円、7.3%減の1,390億円となりました。
3. 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- その他のプロジェクト
原油販売価格の下落により、売上収益は前年同期比1,042億円、12.2%減の7,492億円となりましたが、法人所得税費用の減少等により、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比202億円、38.9%増の722億円となりました。

2.当中間期の財政状態の概況

当中間連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末比3,515億円減の7兆293億円となりました。このうち、流動資産はその他の金融資産の増加等により、前連結会計年度末比944億円増の9,646億円、非流動資産は石油・ガス資産の減少等により、前連結会計年度末比4,459億円減の6兆647億円となりました。
一方、負債合計は前連結会計年度末比429億円減の2兆2,000億円となりました。このうち、流動負債は前連結会計年度末比1,013億円増の6,349億円、非流動負債は前連結会計年度末比1,443億円減の1兆5,650億円となりました。
資本合計は前連結会計年度末比3,085億円減の4兆8,292億円となりました。このうち、親会社の所有者に帰属する持分は前連結会計年度末比2,354億円減の4兆5,863億円、非支配持分は前連結会計年度末比730億円減の2,429億円となりました。

3.当中間期のキャッシュ・フローの概況

当社グループの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末の2,416億円に当中間連結会計期間中に増加した資金235億円を加え、換算差額27億円を差し引いた結果、当中間連結会計期間末において2,624億円となりました。
当中間連結会計期間における営業活動、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの状況並びにそれらの要因は以下のとおりであります。

1. 営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前中間利益の減少等があったものの、営業債権及びその他の債権の減少や法人所得税の支払額の減少等により、営業活動の結果得られた資金は前年同期比589億円増の4,279億円となりました。
2. 投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出の減少等があったものの、投資の取得による支出の増加等により、投資活動の結果使用した資金は前年同期比461億円増の3,642億円となりました。
3. 財務活動によるキャッシュ・フロー
非支配持分への配当金の支払額の増加やコマーシャル・ペーパーの純増加額の減少等があったものの、短期借入金の増加等により、財務活動の結果使用した資金は前年同期比29億円減の401億円となりました。

4.連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

2025年12月期通期連結業績予想は、2025年12月期第2四半期においてイクシスプロジェクトをはじめとする主要プロジェクトの生産状況が概ね順調に推移したこと等に加えて、第3四半期以降における販売量見通し、原油価格及び為替の前提条件を見直したこと等を理由に、以下のとおり修正を行いました。

通期連結業績予想(2025年1月1日~2025年12月31日)
売上収益 営業利益 税引前利益 親会社の所有者に帰属する四半期利益
前回発表予想(A) 1,822,000 916,000 957,000 300,000
今回修正予想(B) 1,995,000 1,085,000 1,133,000 370,000
増減額(B−A) 173,000 169,000 176,000 70,000
増減率(%) 9.5 18.4 18.4 23.3

(単位:百万円)

上記見通しは以下の前提により算出しております。

前回発表予想 今回修正予想
原油価格(ブレント)
上期平均(予想)
69.5ドル/バレル
下期平均(予想)※1
60.5ドル/バレル
通期平均(予想)
65.0ドル/バレル
上期平均(予想)
70.8ドル/バレル
下期平均(予想)※2
67.2ドル/バレル
通期平均(予想)
69.0ドル/バレル
為替(対米ドル)
上期平均(予想)
147.6円/ドル
下期平均(予想)
140.4円/ドル
通期平均(予想)
144.0円/ドル
上期平均(予想)
148.4円/ドル
下期平均(予想)
145.6円/ドル
通期平均(予想)
147.0円/ドル
  • ※1
    第3四半期平均(予想):61.0ドル/バレル、第4四半期平均(予想):60.0ドル/バレル
  • ※2
    第3四半期平均(予想):68.4ドル/バレル、第4四半期平均(予想):66.0ドル/バレル

なお、当社販売の原油価格は油種毎に価格が異なり、ブレントに比べ価格差があります。価格差は油の品質等により異なり、また、市況等により価格差も一定ではありません。

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