現在
経営成績等の概況
1.当四半期の経営成績の概況
当社の当第3四半期連結累計期間の連結業績につきましては、原油の販売価格の下落により、売上収益は前年同 期比2,269億円、13.0%減の1兆5,206億円となりました。このうち、原油売上収益は前年同期比1,736億円、13.1%減の1兆1,540億円、天然ガス売上収益は前年同期比554億円、13.9%減の3,426億円です。当第3四半期連結累計期間の販売数量は、原油が前年同期比2,931千バレル、2.8%増の108,559千バレルとなり、天然ガスは前年 同期比26,277百万立方フィート、7.2%減の339,813百万立方フィートとなりました。このうち、海外天然ガスは、 前年同期比14,270百万立方フィート、4.9%減の279,239百万立方フィート、国内天然ガスは、前年同期比322百万 立方メートル、16.5%減の1,623百万立方メートル、立方フィート換算では60,574百万立方フィートとなりました。販売価格は、海外原油売上の平均価格が1バレル当たり71.77米ドルとなり、前年同期比11.22米ドル、13.5%下落、海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり5.15米ドルとなり、前年同期比0.41米ドル、7.4%下落、また、国内天然ガスの平均価格は立方メートル当たり80円15銭となり、前年同期比2円84銭、3.7%上昇しております。売上収益の平均為替レートは1米ドル148円10銭となり、前年同期比3円36銭、2.2%の円高となりました。
売上収益の減少額2,269億円を要因別に分析しますと、販売数量の増加により38億円の増収、平均単価の下落により2,016億円の減収、売上の平均為替レートが円高となったことにより312億円の減収、その他の売上収益が21億円の増収となりました。
一方、売上原価は前年同期比666億円、9.5%減の6,350億円、探鉱費は前年同期比385億円、74.9%減の128億円、販売費及び一般管理費は前年同期比186億円、18.7%減の809億円、その他の営業収益は前年同期比86億円、24.4%減の268億円、その他の営業費用は前年同期比2億円、4.3%減の63億円、持分法による投資利益は前年同期比336億円、35.7%減の607億円となりました。以上の結果、営業利益は前年同期比1,451億円、14.3%減の8,729億 円となりました。なお、当第3四半期連結累計期間のその他の営業収益には、イクシスLNGプロジェクトを構成するINPEX Holdings Australia Pty Ltdの資本金を一部有償減資したことに伴い、在外営業活動体の換算差額の累計額を資本から純損益に振り替えた影響243億円を含んでおります。
金融収益は前年同期比147億円、13.1%減の981億円、金融費用は前年同期比233億円、28.2%減の592億円となりました。以上の結果、税引前四半期利益は前年同期比1,365億円、13.0%減の9,118億円となりました。
法人所得税費用は前年同期比1,474億円、19.8%減の5,973億円、非支配持分に帰属する四半期利益は前年同期比69億円、48.9%増の211億円となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比39億円、1.4%増の2,934億円となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
なお、2024年10月1日付の組織改編に伴い報告セグメントを変更しており、前第3四半期連結累計期間との比較 分析にあたっては、変更後の区分に基づく数値を用いております。
- 1. 国内石油・天然ガス事業(国内O&G)
- 天然ガス販売数量の減少により、売上収益は前年同期比213億円、12.7%減の1,470億円となりましたが、売上 原価の減少等により、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比92億円、73.7%増の216億円となりました。
- 2. 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- イクシスプロジェクト
- 販売価格の下落により、売上収益は前年同期比401億円、14.2%減の2,425億円となり、親会社の所有者に帰属 する四半期利益は前年同期比154億円、7.9%減の1,811億円となりました。
- 3. 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- その他のプロジェクト
- 販売価格の下落により、売上収益は前年同期比1,637億円、12.8%減の1兆1,183億円となりましたが、法人所 得税費用の減少等により、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比47億円、5.1%増の973億円となりました。
2.当四半期の財政状態の概況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末比1,776億円減の7兆2,032億円となりました。このうち、流動資産はその他の金融資産の増加等により、前連結会計年度末比1,783億円増の1兆485億円、非流動資産は石油・ガス資産の減少等により、前連結会計年度末比3,559億円減の6兆1,546億円となりました。一方、負債合計は前連結会計年度末比2,257億円増の2兆4,688億円となりました。このうち、流動負債は前連結会計年度末比1,714億円増の7,051億円、非流動負債は前連結会計年度末比542億円増の1兆7,636億円となりました。
資本合計は前連結会計年度末比4,034億円減の4兆7,344億円となりました。このうち、親会社の所有者に帰属する持分は前連結会計年度末比3,362億円減の4兆4,855億円、非支配持分は前連結会計年度末比671億円減の2,488億円となりました。
3.連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年12月期通期連結業績予想は、2025年12月期第3四半期において、主要プロジェクトの操業が概ね順調に推移したこと等に加えて、第4四半期における販売量見通し、原油価格及び為替の前提条件を見直したこと等を理由に、下記のとおり修正を行いました。
| 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 前回発表予想(A) | 1,995,000 | 1,085,000 | 1,133,000 | 370,000 |
| 今回修正予想(B) | 2,000,000 | 1,120,000 | 1,170,000 | 390,000 |
| 増減額(B−A) | 5,000 | 35,000 | 37,000 | 20,000 |
| 増減率(%) | 0.3 | 3.2 | 3.3 | 5.4 |
(単位:百万円)
上記見通しは以下の前提により算出しております。
| 前回発表予想 | 今回修正予想 | |
|---|---|---|
| 原油価格(ブレント) |
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| 為替(対米ドル) |
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※1第3四半期平均(予想):68.4ドル/バレル、第4四半期平均(予想):66.0ドル/バレル
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※2第3四半期平均(予想):68.2ドル/バレル、第4四半期平均(予想):60.0ドル/バレル
なお、当社販売の原油価格は油種毎に価格が異なり、ブレントに比べ価格差があります。価格差は油の品質等により異なり、また、市況等により価格差も一定ではありません。