株式会社INPEX(以下、当社)は、子会社のジャパン石油開発株式会社(JODCO)を通じて、アラブ首長国連邦(以下、UAE)アブダビ海上鉱区の上部ザクム油田(以下、本油田)にて原油の開発・生産事業に参画しておりますが、このたび、共同で本油田の原油開発・生産事業に取り組むアブダビ国営石油会社(以下、ADNOC)、及びエクソンモービル社(以下、EM)と、最新技術とAIソリューションを用いて、GHG排出原単位を低減しながら本油田の生産能力を増強する計画(以下、本計画)について合意しましたので、お知らせいたします。
本油田は、アブダビ市北西約80キロメートルの沖合に位置し、1963年に原油が発見された後、1977年からADNOCによる開発が始まりました。当社は1978年より、EMは2006年よりそれぞれ本油田の開発に参画し、人工島をベースとした革新的な開発方式や大偏距掘削技術等を用いて、本油田の生産能力を段階的に増強するべく開発・生産作業を行ってきました。
本計画では、AIを活用した遠隔操作による操業の効率化、UAEのクリーンエネルギー網からの電力供給を通じた低炭素化や、人工島を活用した掘削活動を通じて環境保全に取り組みます。
本計画は、当社が2025年2月に策定した「INPEX Vision 2035」に掲げる「既存プロジェクトの安定供給を継続し更にクリーン化を進める」という目標や、コアエリアであるアブダビでの事業拡大に大きく貢献することが期待されます。当社は、50年以上の歴史を有するアブダビでの事業開発を今後も推進するとともに、同国と日本との良好な友好関係をさらに深めるために引き続き尽力してまいります。
■本件に関する問い合わせ
株式会社INPEX
担当:経営企画本部 広報・IRユニット 広報グループ
TEL:03-5572-0750