集中型太陽熱技術の協業検討に関するMOUの締結について

株式会社INPEX（以下、INPEX）及びAl Masaood Energyは今般、集中型太陽熱技術（Concentrated Solar Power、以下、CSP）の展開に向けた基本合意書（Memorandum of Understanding、以下、MOU）を締結しましたので、お知らせいたします。
本件は、2025年5月19日～22日にアラブ首長国連邦（以下、UAE）アブダビ首長国でUAE産業・先端技術省主催のもとで開催された、UAE産業の活性化を目的とするイベント「Make it in the Emirates 2025」においてスルタン・アル・ジャーベルUAE産業・先端技術大臣の同席の下、発表されたものです。

本MOUを通して、両社は、Al Masaood Energyが湾岸協力理事会（Gulf Cooperation Council／GCC）加盟国での独占利用権を保有するCSPの実用化に向けて相互協力および協業機会の検討に取り組んでまいります。CSPとは太陽光をレンズやミラーなどの集光光学系を用いて、より効率的にクリーンな電気エネルギー・熱エネルギーを製造する技術であり、エネルギー分野の低炭素化に貢献することが期待されています。

INPEXは、2025年2月に策定した「INPEX Vision 2035」に基づき、より低炭素なエネルギーの安定的な供給と、持続可能で地球環境に配慮した「責任あるエネルギー・トランジション」を目指しています。今後もエネルギー開発・安定供給の責任を果たしつつ、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組んでまいります。

Al Masaood Energyは、Al Masaood Groupの傘下で主に石油・ガス分野で事業を展開しておりますが、近年、戦略的に再生可能エネルギー分野への多角化を進めており、UAEにおける太陽熱集熱トラフ型集光器の製造において主要パートナーとしての地位を確立しました。この取り組みを通じて、UAEが掲げる2050年までのネットゼロカーボン社会の実現という国家的戦略目標に寄与するとともに、成長著しい国内産業部門における価値創出に貢献します。