サステナビリティ全般のリスク管理については、「ガバナンス>リスク管理」をご覧ください。

HSEリスクに関しては、当社のHSEマネジメントシステムに基づくリスク管理が適用されます。当社のHSEマネジメントシステム(HSEMS)は、当社の事業活動における「HSE方針」の実行を確実にするために導入され、国際標準であるISO9001、14001及び45001を参照し、IOGP(国際石油・天然ガス生産者協会)のOMS510※1に基づいています。OMS510は、リーダーシップ、リスク管理、継続的改善、そしてそれらの実施を基本原則とし、HSEMSのパフォーマンスと有効性を向上させるための基礎となっています。当社はOMS510のHSEMSをベースとして、必要なHSE関連文書(規則、要領、指針など)の作成、HSE組織の整備、各事業本部へのHSE技術支援、HSE教育訓練、各種のHSEコミュニケーション活動、定期的なHSE監査やHSEレビューなど、HSEMSを実施する上で必要不可欠な構成要件をHSEMS要領に定めてマネジメントシステムに落とし込み、網羅的なHSEリスク管理を行っています。

HSEマネジメントシステム(HSEMS)の構成図
HSEマネジメントシステム(HSEMS)の構成図

また、主要なHSEリスクを企業の戦略や意思決定に反映する仕組みの一つとして、以下の定期報告を実施しています。

  • 経営会議(月次):当社グループのHSE指標の達成状況や事故などについて、HSE担当役員及びHSEユニットから報告。
  • 経営会議(四半期ごと):全てのオペレータープロジェクトから重大なHSEリスクの報告を受け、その要旨をHSE担当役員及びHSEユニットから報告。
  • ※1
    IOGPの報告書No.510 “System Framework for controlling risk and delivering high performance in the oil and gas industry”

HSE重点目標及びHSEプログラム

当社では、HSEMSの継続的改善を図り、全社的なHSE管理を実現するためにコーポレートHSEユニットがHSE重点目標を定めるとともに、HSE重点目標を達成するための活動をまとめた年間のHSEプログラムをコーポレート含む各所で策定・実行し、目標達成のための進捗管理を行っています。

職場で働く誰もが皆、負傷することなく無事に家に帰ること、これが当社のセーフティの基本です。当社は、プロジェクトに関わる従業員やコントラクターの安全を最重要課題と捉え、HSEMSの運用を通じてセーフティリスクの管理を実施しています。

2025年度のコーポレートHSE活動の主な成果として、マネジメントサイトビジット及び特別啓発月間を通して、マネジメント層と現場とのコミュニケーションを強化しました。また、国内建設現場で発生した死亡事故を重く受け止め、現場の事故調査にとどまらず、コーポレート事故調査を実施し、事故の背後要因を徹底的に調査しました。この調査結果を踏まえ、国内現場における安全施策を策定し、事故再発防止に向け全社的に取り組んでいます。2025年度のHSE重点目標達成状況の詳細については、「指標及び目標、その実績」をご覧ください。

2025年度のセーフティの重点施策をまとめたHSE重点目標は、以下のとおりです。

  • 重大な事故ゼロに向けた全社的な事故削減への取組み強化を実施します。
    • 各所でライフセービングルールの徹底と安全施策を実施します。
    • 過去に発生した事故傾向を分析して、特定のリスクに対する対策を強化します。
    • メンタルヘルスを含む健康管理を各所で実践し、健康で安全な職場環境を維持します。
  • 全社的なプロセスセーフティ管理の強化
    • プロセスセーフティ管理の力量向上に係る仕組みを構築し、全社的な展開に向けた準備に取り組みます。
    • プロセスセーフティ管理に関する要求事項の見直し、ネットゼロ分野におけるプロセスセーフティ管理の導入など、プロセスセーフティ管理の強化に取り組みます。
  • 全ての事業分野におけるHSE管理の確立と実践
    • 事業領域の多様化に対応するため、HSEマネジメントシステム文書の再構成に向けたロードマップを策定します。また、アシュアランス活動を計画し、HSEマネジメントシステムの有効性を確認します。
  • マネジメント主導のHSEコミュニケーションの強化
    • マネジメント・リーダー層による現場におけるHSEコミュニケーションの場を継続的に確保します。

HSE監査

HSEMSが確実に運用されていることを評価するため、監査による定期的な監査に加え、HSE部門では全てのオペレーション事業を対象に毎年HSE監査プログラムを策定した上で、プログラムに基づいたHSE監査を毎年実施しています。

HSE監査は、コーポレートHSEユニットがオペレーション事業体に対して実施するコーポレートHSE監査と、オペレーション事業体が管理下にある鉱場などの拠点に対して実施するオペレーション事業体HSE監査の、二つの階層の監査により構成されています。これにより、HSEMSに係る内部監査を、全ての拠点に対して毎年計画・実施する体制を整えています。

また、当社国内最大の事業所である長岡鉱場においては、2003年度に環境マネジメントに関する国際的な認証であるISO14001を取得し、当社のHSEMSと連携し現在も認証を維持しています。長岡鉱場においては、ISO14001で定められる内部・外部監査を実施しています。

関連ページ